予 約
エレベーター
都心のガラス張りのビルの中で、
上下に動くエレベーターたち。
彼らは何を考えているのかなあ。
今日はたくさんのせたなあとか、
すれ違ったらめくばせとか、
するんかなあ・・・
とポエミーな気分で、
長女に話しかけてみました。
「エレベーターがすれ違ったときって、
何を考えてるんだろうね。」
「何も考えてないよ。」
小一女子なのになんだか、
メルヘンじゃないやつ・・・
そんな娘をみつめておりますと、
「命令に従って動くだけだから、
考えても無駄なんだよ・・・」
メルヘンじゃないけど、
あまりに悲哀に満ちた、
ポエミーな返事なのでした。
「ポテト屋さんでなんでも頼んでいいよ。」
「うん・・・」
とマックによって帰りました。