1997年の春に医師国家試験に合格して、
とりあえず医師になったのでした。
医師国家試験の合格のときは、うれしさよりも、
これからの仕事を思ってガクガクしておりました。
(うわさでは、朝8時から夜11時まで、
みっちり働かなアカンという話やけど、
やれるんやろうか・・・)
こんな感じでふるえていましたが、
実際は、そんなことはありませんでした。
上の医師からは、
「銀行とか区役所の手続きは早く済ませた方がええで。
休みはとれへんなるからな。」
と言われたので、
とにかく病院の近くに引っ越して、
いろんな用事をすませておいたのでした。
さて、働き出すと、入局までは優しかった先輩医師は、
すっかり豹変し、手術室でけってくることもしばしば。
(ハァハァ、なんか思ってたのとだいぶ違う)
と思いつつも、なんとか働き続けましたが、
結局、夜11時まで働くという話と違い、
月に4日くらいしか家に帰れないという、
もっとひどい労働環境だったのでした。