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生理痛

生理痛がつらい

生理がつらいと生活の4分の1が憂鬱になります。
女性の2人にひとりは生理痛があるのですが、
あまりにひどいときは、
一度調べたほうがいいかもしれません。
ピルはつらい生理痛を劇的に改善してくれる可能性があります。

病院に行く目安

病院に行く目的

何か病気がないか調べることと
普通の痛み止めでは効かない人への治療のためです。

病気があるかも

生理痛が強いときは、
もしかすると何かの病気が隠れているかもしれません。
考えられる代表的な疾患は、
子宮内膜症、子宮筋腫、骨盤内の感染です。

普通の痛み止めが効かないときは

日常生活に支障をきたすような痛みは、
ピルを使用することでかなり楽になることもあります。
10代のうちは病気がなくても生理痛がひどいことが多く、
あまりにつらいときは相談してみてください。

注意すべき状態

セックスのときに痛い
排便・排尿のときに痛い
生理以外の時も痛い
生理痛が年ごとにひどくなる
生理の量が多い
とにかく痛くて、仕事や学校を休む

思い当たる場合は時間の余裕があるときにでも、
診察を受けてみましょう。

診察内容と料金

検査

まずは病気がないかどうかの検査をします。
超音波で子宮筋腫や子宮内膜症の有無を調べます。
子宮内膜症が疑わしいときはCA125という物質を調べます。
骨盤内の感染が原因のこともあり そのときは性病のことも多く、
疑わしかったり心配なときは検査します。

超音波検査(内診 もしくは お腹から)
子宮や卵巣に異常がないかしらべます。

CA125(採血)
進行した子宮内膜症だと、この物質が上昇します。

クラミジア・淋病(おりものを取る検査)
性病のリスクがあれば行います。

種類 検査の目的 料金(3割負担)
初診料   850円
超音波 子宮・卵巣の検査 1590円
クラミジア・淋病 性病の検査 1450円
CA125 子宮内膜症の検査 960円
処方

お薬を希望する人には、痛み止めかピルを処方します。

治療 料金(3割負担)
処方せん代   200円
お薬代と調剤料
その他の合計
痛み止め42錠 およそ700円
ピル1ヶ月分 およそ2500円
診察料金の考え方

すべての人にすべての検査を行う必要はないので、
相談しながら決めていきます。
検査はせず、ピルなどの投薬だけ行うことも当然可能です。
よくあるケースとして超音波で病気の確認をして、
痛み止めの処方をした場合、合計3340円となります。
ピルの処方までした場合は5000円前後になります。
一般の薬局で売っているロキソニンは12錠で700円です。
病院だと、保険が使えるので、
だいたい3分の1くらいのお値段になります。

生理痛の原因

はっきりとした原因がない場合が半分以上で 3人にひとりが子宮内膜症、
それ以外が筋腫・感染等その他という感じです。

生理痛の原因は年齢や症状によって変わってきます。
10代であれば、特に原因がない場合が多いですし、
30才以上になれば、子宮内膜症や子宮筋腫の可能性が高くなります。

機能性月経困難症(10代に多い生理痛)

はっきりとした原因がない生理痛を
このような難しい言い方をします。
10代の女性は子宮に病気はみつからないものの、
強い生理痛に悩まされますが、これのことです。

原因

プロスタグランジンという物質が関係しています。
この物質は体のいろんな場所で作られていますが、
子宮内の子宮内膜でも作られます。
その作用は血管を拡張したり、
胃腸を強く動かしたり、
炎症のときの痛みを強めます。
そして子宮を収縮させる作用もあります。
生理のときに子宮内の内膜を外に出すためには、
子宮を収縮させることが必要になります。
若いうちはプロスタグランジンによる子宮の反応が強く、
さらに発育段階の子宮の出口がせまいこともあって、
子宮に強い収縮が起き、
それは陣痛のような子宮のけいれんだったりします。
プロスタグランジンはその作用から
頭痛や下痢、吐き気などもひき起こします。
したがって、強い生理痛に吐き気や頭痛を伴うときは、
プロスタグランジンが原因の生理痛の可能性が高いのです。
逆にいえば内膜症などの生理痛とはちょっと違うかもしれませんね。

治療

痛み止め
一般的なイブプロフェンやロキソニンなどのお薬は、
プロスタグランジンの作用を弱めます。
使い方のコツとしては、
痛くなる前に飲んでしまうことです。
生理痛のひどい人は、
とんぷくで飲むよりも 生理がきそうになったら、
定期的に飲んでしまいましょう。
ちなみに、病院でもらうロキソニンも 薬局で買えるロキソニンもまったく同じです。
値段は違いますが・・・

ピル
痛み止めがあまり効かない人にはピルが効果的です。
ピルは子宮内膜を発育させない作用があります。
子宮内膜で作られるプロスタグランジンは、
子宮内膜が薄くなるとあまり作られないので、
その作用も弱いものになります。
内膜そのものが少なくなれば、
生理の量も減りますから、
ピルは生理痛には大変効果的といえます。

漢方
体の冷えや循環不全は生理痛の大きな原因です。
体を温めると生理痛がよくなるのを経験する人も多いでしょう。
漢方は冷えやすい体質を改善する可能性があります。
ピルに抵抗がある人は漢方から試してみるのもおすすめです。

保温
体を温めることは、とても有効です。
病院に行かないでできる対策として、
温浴やカイロははっきり効果が認められます。

運動
運動によって生理痛が改善することは、
よく知られています。試してみましょう。

子宮内膜症

本来、子宮の中にある子宮内膜が子宮の外で発育する病気です。
生理のもとになる子宮内膜がお腹のなかで発育するため、
子宮周囲に強い炎症がおきます。
進行すれば、子宮の周囲は癒着し、
卵巣に血液がたまってはれていきます。
およそ10人にひとりが子宮内膜症を持っています。
ひどい生理痛の人のうち3人にひとりは子宮内膜症があると言われています。

原因

原因はよくわかっていませんが、
生理の血液が卵管を通じてお腹の中に逆流するのではないかと考えられています。
他にもいくつかの説があります。

診断

超音波で子宮や卵巣が大きくなっていないかを見ていきます。
子宮に癒着があれば内診でわかる場合もあります。
採血でCA125という物質を調べることもあります。
ところが、あまり進行していない子宮内膜症を外来で診断するのは難しいのです。

問題点と対応

放置すると進行して、生理痛だけでなく、
不妊や卵巣がんの原因となるのが、この疾患の問題点です。
完全に治療するのは難しいのですが、
進行をおさえるためにピルなどの治療法があります。

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