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高プロラクチン血症と乳頭分泌

高プロラクチン血症と乳頭分泌

乳頭分泌

乳頭から授乳中ではないのに分泌物が出ることがあります。大きく分けて2つのケースがあります。乳汁漏出と病的なものです。

乳汁は授乳中に出るおっぱいのことです。産後じゃない時に乳汁が分泌される場合が乳汁漏出です。多くは高プロラクチン血症が原因です。プロラクチンと呼ばれる、授乳をうながすホルモンが高値になる状態です。ホルモンにより乳汁が産生されるので、通常は左右の乳頭から圧迫により分泌されます。分泌物も透明から白色です。

病的な乳頭分泌は、乳頭に何かの疾患があって分泌物がでるケースです。通常は片方だけか ら、分泌され、血性の場合もあります。良性の腫瘍や乳管拡張症と呼ばれる疾患が原因のことが多いですが、10人に一人が乳がんの可能性があります。

左右両方からではなく片方から分泌物が出る場合や、40才以上の人は乳がんのリスクが高くなります。乳腺専門の病院に受診しましょう。

高プロラクチン血症

プロラクチンとは授乳のためのホルモンです。脳の下垂体というところから分泌されるホルモンです。妊娠すると高くなり乳腺を成長させ乳汁産生を行います。授乳期間中は乳頭の刺激で高くなり乳汁を分泌します。

乳汁の漏出があれば、このプロラクチンが高くなっていると考えられます。
高プロラクチン血症と言います。

 

高プロラクチン血症の症状

生理の異常、不妊

プロラクチンは、卵巣の機能を抑えるように働きます。このため、生理が来なくなったり、排卵しなくなったりします。そのため妊娠もしにくくなります。
本来、授乳中は育児で大変なので、次の妊娠がしにくいように体が変化するのです。
この症状は30%の人におきます。
逆に生理が来ない人の中で10人に一人が高プロラクチン血症と診断されます。

乳汁の漏出

高プロラクチン血症の人の25%におきます。
逆に乳汁漏出がある人の中では、4人に一人が高プロラクチン血症と診断されます。乳汁漏出は生殖年齢の女性では多くの人が経験します。

高プロラクチン血症の原因

妊娠

気づかずに妊娠しているかもしれません。可能性があれば、検査はしておきましょう。

薬剤

プロラクチンが高くなる薬が何種類かあります。特に向精神薬が原因のことがしばしばあるのですが、向精神薬の作用そのものがプロラクチンに関係しています。安易に薬をやめないようにしてかかりつけの医師に相談しましょう。
よくあるプロラクチンが高くなる薬剤
抗不安薬・向精神薬
フルフェナジン、ハロペリドール、パリペリドン、リスペリドン、クロミプラミンなど
吐き気どめ
メトクロプラミド、ドンペリドンなど

下垂体腺腫

下垂体にできる腫瘍です。ほとんどが良性の腫瘍で、その中でもプロラクチンを作り出す腫瘍ができると、高プロラクチン血症になります。

甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症があるとプロラクチンが高くなることがあります。甲状腺をコントロールするホルモンがプロラクチンにも作用するのですね。

原因不明

原因不明なこともよくあります。検査では見つからないような、小さな下垂体腺腫があるのかもしれません。ストレスでも高くなることがあるようです。

高プロラクチン血症の診断と治療

診断

プロラクチンを検査します。
正常値は30以下とされています。通常は15以下であることが多いです。
卵巣や甲状腺の機能低下がないかも調べるために女性ホルモンや甲状腺ホルモンも同時に検査します。
100以上の高値を示したり、治療が効きにくい場合は、下垂体腺腫を疑い、脳のMRI検査を行います。

治療

基本的にはプロラクチンを下げる治療を行います。現在では週に1回飲むタイプのお薬をまず使います。
薬剤が原因の高プロラクチン血症であれば、薬剤の変更を検討します。

プロラクチンを下げるお薬は、ある種の向精神薬の作用を阻害しますので、心療内科などで処方されている人は、かかりつけ医によく相談しておきましょう。
妊娠の希望がなく、症状が気にならない程度で、プロラクチンの数値がそれほど高くない場合は治療せず様子を見ることもあります。

下垂体腺腫があり、大きなものであれば手術になることもあります。

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