大学病院で大変だったのは、
とにかく教授回診でした。
回診の前日は、
治療状況のまとめを準備するために、
深夜の2時くらいまでかかったりしてました。
実際の回診では、
患者さんのベッドの横で、経過を説明し、
教授の質問に答えるという形式ですすみます。
うまく、返答できればなんてことないのですが、
答えられないと大変です。
一度、質問されてもまったくわからず、
教授にこっぴどく叱られて、
白目をむいていたところ、
当の患者さんがその場で、
「教授先生、あんまり叱らないでね。」
と助けてくれたのです。
教授も、素敵な笑顔になって、
「ああ、そうですね、教育のためとはいえ、
失礼しました。」
とすっと部屋を出て行かれました。
そして回診後の症例検討会で、
いい感じに白目をむくことになったのでした。